TOPへ

甲状腺と妊娠(不妊症)
の関係は?

妊娠には甲状腺ホルモンの
バランスが重要?

妊娠には甲状腺ホルモンのバランスが重要?妊娠を望む女性にとって、女性ホルモンのバランスが大事なのは論を俟たないですが、実は甲状腺ホルモンのバランスも大切です。甲状腺ホルモンのバランスが崩れると排卵障害、月経不順、着床の妨げがおき、ひいては流産のリスクの上昇につながると言われています。

甲状腺ホルモンとは?

甲状腺ホルモンとは?通常、甲状腺は脳の下垂体という所からの命令を受けて甲状腺ホルモンの量を調節しています。甲状腺の機能を見る場合は、TSH(甲状腺刺激ホルモン)とfT4(フリーT4)、fT3(フリーT3)というホルモン値を採血で確認します。fT4、fT3が甲状腺から出るいわゆる甲状腺ホルモン、TSHが先述の脳の下垂体から出て甲状腺に作用し、甲状腺ホルモンを作りなさいと命令するホルモンです。
甲状腺機能が低下するとfT4が下がり、逆にTSHは上がります(甲状腺が元気が無いので、もっとがんばれ!とTSHがたくさん出るイメージ)。甲状腺機能が亢進すると、fT4は上がり、TSHは下がります(甲状腺が元気すぎるので、そんなにがんばらないで!とTSHにブレーキがかかるイメージ)。

妊娠を望んでいる方で
甲状腺機能の異常を疑う方へ

明らかな症状が出るほどの甲状腺機能異常がある場合は流産のリスクも高くなるので、しっかり治療してから妊活した方が望ましいです。
しかし近年のART(生殖補助医療技術)の治療の発展に伴い、問題になってきているのが極軽度の機能異常(特に機能低下症)が不妊症に関わるかどうかです。
どの程度の方を治療するべきかは、実はまだ完全には結論が出ていないのですが、今のところ橋本病抗体(特にTPO抗体)陽性の方はTSHを2.5以下に、橋本病抗体陰性の方はTSHを4台より下程度にコントロールするのが良いだろうと言われています(今後の臨床研究の結果次第で変わってくるかもしれません)。

甲状腺機能の治療

甲状腺機能の治療治療は甲状腺機能低下症のページにも書きましたが、チラーヂンの内服による補充であり、妊娠中も内服は問題ありません。

妊娠中の方へ、
甲状腺機能の検査は当院まで!

妊娠中の方へ、甲状腺機能の検査は当院まで!当院は亀田IVFクリニック幕張との連携を取っており、このような不妊治療中の甲状腺機能のコントロールの臨床経験も豊富です。妊活中の方は、一度は甲状腺機能チェックした方が良いです。当院では当日中に結果をお渡しできるので、気になる方はぜひお越しください。