甲状腺のしこりや腫れとは?
近年の画像検査の発展に伴い、甲状腺のしこり(腫瘍)、腫れ(腫脹)が発見されることが多くなりました。甲状腺は首の喉仏の下の辺りにある臓器で、指で皮膚越しに触れることができます。つまり肝臓や膵臓などと違い、体表近くにある臓器なので、エコー検査で簡単に見ることができます。
甲状腺にしこりや腫れがある
場合は治療が必要なの?
良性腫瘍の場合は多くは経過観察で問題ないです。サイズが大きい場合や、審美的な理由(見た目が気になる)がある場合は、患者様の希望に合わせて手術で撮ることもあります。悪性腫瘍の場合は可能なら手術で取りきる事を試みます。悪性腫瘍の中で一番多い「甲状腺乳頭がん」は発育が遅く、手術で完治することが多いがんの一つです。エコー所見だけで良悪性の判断が難しい場合は穿刺吸引細胞診という検査を行います。
また腺腫様甲状腺腫というしこりも多く見つかります。腺腫様甲状腺腫は一見、腫瘍に見えるのですが、実は甲状腺の細胞が増殖(過形成といいます)して、しこり状に発達しているものなので厳密には腫瘍ではありません。サイズがあまりに大きい場合は別ですが、こちらも基本的には経過観察で問題ありません。
気になる首周りの症状は
当院までご相談ください
最近首の下が太くなった方、健診やドックの触診で甲状腺が大きいかもと言われた方は、一度はエコー検査を受けましょう。
