体重を減らす方法は?
現代社会の体重増加の
原因とは?
ダイエット。これは現代人の永遠の課題ですね。
戦後の頃と比較して、大きく変化したのは脂質の摂取量です。当時は6%程度だった脂質の摂取量が現代では30%にも増えていると言われています。あとは自動車の保有率や公共交通機関などのインフラの発達も大きな変化です。
つまり変化したのは食事内容が欧米化したことと、日常の運動が少なくなったこと。現代における肥満の増加の大きな要因です。
なぜ、脂質の摂取量が
重要なのか?
なぜ脂質の摂取量が重要なのでしょうか。ご存知の通り、栄養は炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の3つに分けられます。炭水化物とタンパク質は1gあたり4kcalなのですが、脂質はなんと1gあたり9kcalもあります。つまり同じ量(グラム数)で2倍以上のカロリーを摂取できてしまうのです。そんなに大きくない菓子パン1個で400kcal近くあるのはそのせいです。例えば某ファーストフードのセットで肉が多めのバーガー、大きめのコーラ、大きめのポテトのセットだと合計1400kcal程度でうち脂質が45%以上になってしまいます。量が少なくても簡単に大量のカロリーを摂取できてしまうのです。
体重を減らすのは
シンプルだった?!
で、肝心のダイエット(減量)について。減量の原則はとてもシンプルです。「摂取カロリー<消費カロリー」ならば体重は減り、逆ならば体重は増えます。摂取カロリーより消費カロリーを増やせば(=消費カロリーより摂取カロリーを減らせば)必ず減量できます。よく減量するためには炭水化物を減らせば良いですか?脂質を減らせば良いですか?と聞かれることがありますが、極論、上記のようにカロリーバランスをアウトオーバーにできれば何を食べてもOKです。食事における炭水化物、タンパク質、脂質の割合をそれぞれの頭文字をとってPFCバランスと言いますが、減量における重要度は「摂取する総カロリー量」>>>「PFCバランス」です。その上で先述のように、脂質は1gあたりのカロリーが多いので、脂質を控えると自ずと総カロリーを減らしやすくなるので、脂質を控えると言うのは結果としてダイエットの成功に繋がりやすいのです。
もちろん消費カロリーを増やして減量を行う方法もあります。しかしインフラの整った現代社会で忙しくしていれば、十分な運動量を確保するのはなかなかに難しいです。頑張って歩いて消費したカロリー(糖尿病運動療法の目標とされる8000歩の歩行で大体240kcal消費します)が、ご褒美のビール1杯で帳消しになってしまいます。やはりダイエット成功の鍵は摂取カロリーを減らすことだと思います。
減量効果のある薬剤を用いた治療法もあります
別ページに詳しく書いてありますが、糖尿病治療薬の中には減量効果のあるものもあります。糖尿病の方で肥満があるならば、そういった薬剤を使用するのも一つの方法です。お気軽にご相談下さい。
