HbA1cが高いと言われた方へ
健診や人間ドックでHbA1cが高いので
医療機関を受診してくださいと
言われたことはありませんか?
HbA1cとは?
そもそもHbA1cとはなんでしょうか?大文字や小文字、数字まであってどう読んでいいかも分からないですよね。これは「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。ヘモグロビンとは赤血球の一部で全身に酸素を送る役目のタンパク質です。血糖値が高いとこのヘモグロビンに血液中の糖がくっつきます。全部のヘモグロビンのうち何パーセントのヘモグロビンに糖がくっついているか、これがHbA1cの値となります。
HbA1cをなぜ測定するのか?
血糖値はかなり変動が大きいです。早朝空腹時ならば低いですが、食後には上昇します。つまり血糖値はどの時間に採血したかで全然違う値になってしまいます。しかしこのHbA1cは血糖値に比べ安定しており、大体血糖値の1−2ヶ月の平均を表すと言われています。例えば健康診断ではかった空腹時の血糖は低くても、毎食後の血糖値が高い人は、平均値であるHbA1cは高くなる、といった事がおきます。
なのでHbA1cは外来診療において糖尿病の状態を把握するのに一番適している指標となります。すごく簡単に言えば「6%を超えると糖尿病にならないように注意」、「6.5%を超えると糖尿病」、「7%を超えると糖尿病の合併症が出てくる」、というイメージで考えて頂くと良いでしょう。(本当の糖尿病の診断はもう少し複雑です)
人間はそもそも
血糖値が上がりやすい?
ちなみに人体において血糖は基本的に上がりやすいです。それは人間が動物だった頃の名残のせいと言われています。自然界で生きていくのはまさに弱肉強食であり、なかなか食べられないこともあったと思います。飢餓状態の時にもなんとか動けるように、体には血糖を上げる方法がいくつもセッティングされています。コルチゾール、グルカゴン、成長ホルモン、興奮すると出る有名なアドレナリンなどなど、ホルモンだけでも血糖を上げるものはたくさんあります。交感神経系の働きでも血糖は上がります。しかし血糖を下げるのは基本的にインスリンのみです。この数の違いからも分かるように、血糖は基本的に上がりやすく出来ています。これはもう仕方のないことなので、受け入れましょう。
健康診断などで
検査血が引っかかった方は
当院まで!
当院では即日でHbA1cの値が分かります。健診や人間ドックで引っかかった方はぜひチェックしにいらしてください。
